色とは何か?



色(光)の正体

人が眼で捉えている事象は、全て「光」によってもたらされています。
光には「波長」があって、その中でも人間に見えるものを「可視光線」と呼びます。
大きく分けると「電磁波」になりますが、可視光線である虹色は赤から始まり紫で終わります。これ以上の光が見えることはありません。赤の波長より長いものを赤外線、紫の波長より短いものを紫外線と言います。他にも電波やX線、遠赤外線等も同じ部類になります。
では、可視光線の中にある色とは何でしょうか?
「物体が見える」のは、光が当たっているからです。その中でも特定の波長のみ反射し、残りの波長を吸収する事で、その波長に対する色に見えるのです。
例えば、レモンが黄色いのは、黄色い光の波長を跳ね返し、それ以外の波長を吸収しているため人間の目には「黄色」に見えるのです。

人間と色との歴史

昆虫の中では色に反応し、繁殖行動を起こすなど本能の中に「色の選択」が組み込まれている場合もあります。
しかし、生き物の中でもとりわけ脳が発達し、高度な感情・知能を持った人間は自分の個性と意思により色を選択できます。
文化が産声を上げた頃より色は人間の「意志」により使い分けされています。例えば古代遺跡の彫刻や洞窟の壁画にも色は使用されています。 また、黄色は中国の皇帝にしか使えない高貴な色とされていました。
この様に人間にとって「色」は権力、階級の象徴に迄なりうる程、大きな影響を与える要素なのです。

色と生命の関係

植物も動物も、ごく一部の生き物以外は「光」が生命の源になっています。
木の葉が緑に見えるのは、光の緑の波長を反射し、残りの波長を吸収しています(先ほどのレモンの説明と同様)。
つまり、木の葉にとっては、吸収する=生命維持に必要であると考えられます。
人間も、住む地域によって目の色や皮膚の色が違っているのは、このためです。

必要不可欠な存在「色」

色の正体は光であり生命に必要不可欠なものです。
高度な知能を持つ人間は、固有の個性を保有していますが、いつもニュートラルな状態でいる事はありません。
自分の意識・感情・体調等、喜怒哀楽によって、その時々の状態が変わります。
つまり、その時の自分の生命維持に必要な色=光を選択出来るのです。
たとえば、戦いに挑む前、勝負をかける程の勢いがある時は赤や黒などはっきりした攻撃的な印象を持つ色を選択しますし、ゆったりした時はナチュラル系の穏やかな印象を持つ色を選択する傾向があります。
また、疲れている時に派手な原色ではなく無意識に落ち着いた色を選択する時もあるでしょう。

これは、意識的には勿論、自分自身の生命維持にとって最も必要なものを無意識に自身の脳が選択しているのです。
特に現代人は便利な文明と引き換えに、様々なストレスや体調不良をも抱えて生きています。
自律神経失調症に光や色を用いた治療法が確立さているように、光や色の持つ力を生かす事が、今こそ必要だといえるのではないでしょうか。

生命維持と色の関係

上記の説明の通り、色は生命維持にも深いかかわりがあると考えてよいでしょう。
その為、「マイナス部分」になっている部分を、色の持つ作用を使い「ニュートラルな状態」に戻す事が出来る=カラーセラピーが存在するのです。
もうひとつ、人間は無意識に自分に必要な色を、その時その時で選択できるだけではなく、感情や体調そのものを表現する為に色を選択する事も出来ます。
例えば内戦や災害に遭った子供達に絵を描かすと、くすんだ色や暗い色を使ったり、寒色系や血の色を使って表現します。また、絵そのものも暗い絵が多く見受けられます。
病気で入院している子供は黒色や紫色を多様する場合があります。これらは、心象風景や体調から表現されている色であったりモチーフであったりする訳です。
体調の悪い場合は自分に必要な色(例えば紫「癒しの色」)を選択する場合もあります。
心や体のケアをしていく中で、絵のモチーフが変わり、使用する色も明るく暖色系を使うようになります。
また、こうした「絵を書かせる」「色を選択させる」事を続けていく事により心や体のケアそのものにもなるのです。

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